かくれんぼ

ラブラブ

かくれんぼ・・・・・・
次男(双子の一人)は小学6年生の時、4時間ほど姿を隠したことがあります。
長い、長い4時間でした。
 
丁度今頃の朝晩が冷え込む季節、小学時代のソフトボールの大会も 後、数試合となった頃でした。
選手はもちろん、監督、コーチ、保護者、皆一丸となって 一つでも多く勝ち、良い経験を得ようと必死でした。
次男も勝つことを目標に、週に4度の練習を休むことなく頑張っていました。
早朝の走りこみと素振りも毎日欠かさず、自分から取り組んでいました。
ところが、夕刻の練習へ行ったばかりのはずなのに、その息子が玄関に立っているのです。
「ソフト、もう行かん!」
と 言いながら、突っ立っているのです。
「グランドに戻りなさい。あなたが今せないかんことは、ソフトの練習!監督にはハイ!コーチにもハイ!それしかないんよ。」
と 私は玄関で仁王立ちさながら、彼を思いとどまらせ学校のグランドへ帰したつもりでいました。 
晩ご飯の下ごしらえも出来たことだし、練習を見に行こうとグランドへ行ってみると、息子がいません。
コーチである夫に行方を尋ねると
「あまちゃんじゃけん、あんたの傍におるんじゃないんか。」
と 言うではありませんか。
え?
探しました。学校の中庭、連なる塀越し、木の陰、校舎の隅、再度自宅へ…….何処にもいません。
その日の当番に当たっていた保護者の方にナイターを消すのを待ってもらい、皆総出で探しました。
八幡神社、法泉寺、学校周辺に至るまで探しましたがみつかりません。
それぞれの家庭がありますので、8時過ぎには皆さんに帰って頂きました。
 
究極になると、不思議なことに私は腹が据わるんですね。
隠れたければ、しばらくどうぞ!」ってな具合に・・・・・
「学校で(今日)、何をしたの?」と 私はほとんど尋ねたことがありません。
何か夢中になってるな。ってことぐらいは、「ただいま~。」の瞬間で判ります。
洗濯物を洗濯機に放り込んでいる時に、尚一歩、その日の子供に近づけますしね。
話したければ、子供の方から「ねぇ、かあさん・・」とゆってくるでしょう。
私の目の前にいない時、何をしているか?子供の全てを知ることは大切でしょうか?
全てを知ったつもりでいても、偏った情報が多いようです。
自分や子供の ものさしで、多くの人と事柄を責めてしまわないとも限りません。
全てを知っていると安心でしょうけれど、その分、ハラハラすることが付いて来るでしょ。
私は、ハラハラよりも、トキメキを選びます。
全てを知らなくても、目の前に現れた姿を見るだけで、あふれんばかりの喜びを得ることができますからね。
大切なことは、今私の目の前に、私を必要とする人がいるということです。
大切な時は、私を必要とする人と向き合う時です。
 
私の父母から、知らせがありました。
我が家から5km東の人里離れた祖父母のもとへ、午後9時過ぎに次男が姿を現したのです。
汚れた顔をくしゃくしゃにして祖父母に抱きつき、明太子と白いご飯をおいしそうにほうばったそうです。
私は、次女(双子の一人)と一緒に車でお迎えに行きました。
右手には、山の中腹を予讃線の電車が走っています。
左手は、谷底のような干からびた川とその奥は山、山、山・・・・
息子は人里離れた峠まで、真っ暗な道中、向かって来る自動車のランプに目を細めながら
てくてく しくしく 歩いたり、走ったりしたのでしょう。
「帰る所は優しい祖父母のもと」と心に決めた、息子の様子が目に浮かびます。
心細かったでしょうね。ソフトの練習中、余程の事があったんでしょうね。
「相棒(次男の事ね)は凄い!私は一人でよぉ~こんわ。寒かったろうね。怖かったろうね。」
と 次女は車の中で感心していました。
 
実家の玄関先で、次男の笑顔を見てホロホロっと ときめきました。
お風呂から上がったばかりの様で、ばあちゃんのぶかぶかのトレイナーを可愛く着こなしていました。
ナイターが消えるまで、法泉寺周辺をうろうろ歩いたり 座り込んだりしていた事を 帰路の車中、双子の会話で知りました。
 
当日はもちろん、それからの数日は、会う人皆に
「先日は、ご迷惑をお掛けいたしました。・・・・・」
 ラブラブ 
 
伸 : 
次男は、小学2年生まで、朝 学校へ行くことをしぶりました。
「いってらっしゃ~い!」と送り出しても、それから数十分後、又 玄関に立っているのです。
もう何度、手を引いて学校へ連れて行ったことでしょう。
職員室前の廊下の窓越しに、そして、学校の玄関先、時には、校門まで・・・・・・
担任のM先生、音楽のT先生、お出迎えして下さいましたね。
ありがとうございました。
 

寂しい三夜

あくび 

双子のいない一夜は絵本を読みました。

二夜は、古いアルバムを眺めました。

三夜は、映画 『 オルゴール 』(長渕剛.主演)を一人で観ました。懐かしく思い数日前に借りていたのでした。親子の情愛と大人の欲、その涙と壮絶さ・・・

数年前その映画を観たときには、声が出ないほどの衝撃を受けました。だけど、違うのです。昨夜は、心に響かないのです。

なんともいえない怪しい空気だけが残り、ますます寂しくなっちゃいました。この数年で私の琴線は少しずつ変わっていたのですね。

この数日は、娘から届いた旅行先からのメールを何度も見て、うふふっと笑っていました。

「 おもろい音符おもろい音符

時間

♪ぬきあし さしあし しのびあし・・・

次男と次女が修学旅行に行きました。家の中は、ひっそり静かです。
昨夜は、家事が終わった後、子供たちが愛した絵本を読みました。
子供たちは、絵本が大好きです。
長男と長女の幼児期、そして、双子の幼児期も・・・彼らは寝入る時、おやつを食べた後、本を数冊抱えて私のもとへやって来ました。
私に寄り添うように右肩から左肩から、ひざの上から、私の持つ絵本を 覗きながら、子供たちはお話しに聞き入っていました。
同じ場所で同じ本を そして、同じ声を聞いていても、それぞれ受け止め方や姿勢は全く違っているようでした。
「どうして。それから。ふぅ~ん。」
と、疑問に思ったり、相槌を打ったり、実に真剣に聞き入る子がいれば・・・
かたや、私の髪に触れ、耳たぶを触り、二の腕や胸に顔をうずめて すぐ寝てしまう子もいました。
児童センターから借りて、返却日が来ても まだなお「読んで。読んで。」と願い出た本は、惜しみなく買いました。
ですから、我が家にある本は、どれも100回以上は読んでいると思います。どれも懐かしい物ばかりです。
その中でも、双子が特に気に入って、お遊びにまで発展した思い出深い本があります。
『 どろぼう がっこう 』 —-加古里子お話しの本(偕成社版)—–です。
おいのこ森のみみずくが教えてくれた、くまさかとらえもん先生率いる、ネズミこぞうのじろきち、いしかわのろくでなし他の かわいい?生徒のおかしな変なお話です。
次男は、眠気など飛んでしまったようで、ごつがましい出演者を「見せて。見せて。」とおねだりし、挿絵に見入りました。
あげくには、「して見せて!」と 演じることを迫りました。
「♪♪ぬきあし さしあし しのびあし・・・・・泥棒学校の遠足だぁ~い!」と 3人で、ぐるぐる家中を歩き回り、
「はーい。 へーい。 ほーい。 わかりやしたー。 がってんでござんす。」
が、その当時、我が家のはやり言葉となりました。
もう何度もアンコールに答えながら
「♪♪ぬきあし さしあし しのびあし・・・・・」
と実演をして 皆でころころ笑い遊びました。
次男はその後「♪♪ぬきあし さしあし しのびあし・・・・・」の要領が妙に板につきました。
小学高学年の時かくれんぼをする姿を目にしましたが、まさしく幼児の時のそのまんま……..とにかく かわいい隠れ方をします。
今でもその癖でしょうか?息子が私の傍に来ていても、触れられるまで存在に気が付かないことが多くあります。
昨夜はしんみり…….絵本にふけりました。

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本箱
。。…。。…。。…。。

ラブラブ

。。…。。…。。…。。

小春日和

ブロック塀の茶色いさなぎが 目覚めました

黄色い蝶になりました

ひとつの命が消える前に互いに引き合う出会いを見つけて

今度は暖かい葉っぱの上でたまごが

光ることを願います

ブロック塀の茶色いさなぎが、目覚めました。
黄色い蝶になりました。
布団を干し、そして取り込むまでの数時間のことでした。
随分遅い目覚めです。
私に会うため、この日この場所に生まれてきたのでしょうか。
そんなことを思いながら、この貴重な瞬間を撮りました。
☆~☆~☆~

石鹸のにおい

夜

早朝、次男が私の寝床に久しぶりに入ってきました。

「 かあさん、寒いね。一緒に寝よぉ…… 」 と

寝付けなくて朝までうつらうつらしていた私ですが、

息子の耳の裏、あご、うなじ….をほっぺでくすぐると なんとも懐かしい感覚がよみがえりました。

幼児の時のように、甘い匂いとぽちゃぽちゃのやわらかい肌の感覚はありませんが、

石鹸の匂いとすべすべしたやわらかさは快くてやっと寝ることができました。

目覚めると、夫にイヤミたっぷりと冷やかされました。

「アマチャンじゃのぉー!」

と、渇を入れられる次男が不憫でした。

息子の為にも この快さは、もうこれで潮時かな・・・・・・・・・・

星