お月様のお便りは いつか必ず届きます
手紙を持ってうさぎが いつ訪ねてもいいように
長~く愛し続けましょう


真ん丸の「中秋の名月」です。
眩しいほどに輝いて、地上を明るく照らしてくれます。
幼少のころから、中秋の名月に食べ物をお供えすることを見覚えてきました。
祖母は、月に感謝の意を込めて、すすき、団子、水、収穫された作物などをお供えしていました。
なかでも、爪楊枝や割り箸を刺して手足に見立てたナスの牛、キュウリの馬は心暖まる思い出となっています。
ついに祖母に理由を訊ねることは無いままでしたが、何故、動物に見立てるのでしょう?
これも一つのお作法なのでしょうか?
畑から牛と馬に見えるようなキュウリとナスをあれこれ選び三方に並べてお供えをする祖母の姿は、とっても楽しそうでした。
風流な遊び心に今もなお感心しています。
なんでも理屈で考えてしまいがちな現代だからこそ、こうした心暖まるほのぼのとした作法を守っていきたいものです。
家族みんなの実りある幸せを感謝して、ちょっと変わったな呪文も教わりました。
「お月様のお便りは いつか必ず届きます。手紙を持ってうさぎが いつ訪ねてもいいように 長~く愛し続けましょう。」
と今夜、私は、呪文を唱えるのでした。
祖母のやさしい気持ちから考え出した言葉は、地味な生き方と心の持ち方の大切さを気づかせてくれました。
