生き方、死に方

 

定年退職後の趣味をたしなんでいる奥さまが、毎回窓口に来られお話をして帰られる。

内容は子育てが一件落着するまでの事柄、

夫婦退職後の付き合い方、

遠方に居る母親の病気のこと、

介護は姉妹の協力や理解が大切であること、

医療施設と介護施設の違い、病院の状態のこと

と、

これまでに時を経て自分の生き方死に方の話になっていった。

 

医者任せにしていたら、胃瘻(いろう)による在宅での介護になるところを

今回の帰省で、姉妹が食事の世話をして、なんとかそれを阻止できた。

とのことだった。

母親の快復を願って子供達が協力しあう様子を感じた。

親の弱っていく姿を認めたくない奥さまの気持ちを察するが

今後、頻繁に肺炎を起こすと、奥さまのお母様も胃瘻になるだろうと思う。

 

介護施設では、落ち着いて介護が出来る状態を望むだろうし、

病院は病気を治療するために入院させて延命治療を行う。

家族が納得する治療であれば問題は無いが、断り続けたらどうなるのだろう。

快方に向かえば良いけれど・・・。

 

義父の闘病生活を思い出す。

私は、義父が胃瘻の状態になっても会いに行くのは楽しみだった。

義父の笑顔に触れ、話が通じる度に安堵したものだった。

介護をしてくれる義母のお陰だった。

義母の心情は、その限りではない様に思えたが・・・。

 

私は時がくれば「無理やり生かしてくれなくていいよ。」と、子供達に言うだろう。

直前まで楽しい話を聴き、そして、気の利く話が出来て、静かに夢の国へ行けるものなら良いのにな。

バラ