和っ

名前を変えなければいけないとしたら、新しい名前は何にしますか ?



私の名前の話をしましょうね。



名前の一文字に「和」が付いています。
この一文字、私は好きです。



「和」という字の部首は何だかご存知ですか?
「禾(のぎへん)」ではなく、実は「口へん」なのです。



『説文解字』の説明では、やわらぐ・おだやか・のどかを祈る気持ちは、口から出る(声を合わせて応じる)と古代から思われていたので、部首は「くち」となるそうです。



前置きは、このくらいにして…



小学生のころ転校の経験があります。
その頃、自分の名を端折ってしまう癖がありました。
「和」の「口部」をクルンと丸一画で書いていたのです。
つまり、左側部分は 「禾」を書き、右側部分は〇を書いていたと言うことです。



「口は、三画です。」
と、先生は頻繁に注意をしてくださっていたのですが、



改める様子のない私に、
「口は、三画です。あらあら、また〇ちゃんになっています。これからまるちゃんと呼びましょうか。」



すると、クラスに明るいざわめきが起こりました。
「まるちゃ〜ん」
「まるちゃ〜〜〜ん」
と。



それからと言うもの、気恥ずかしいほど
「まるちゃ〜〜〜ん」
と、呼ばれてきました。



どちら様もご存知無いと思いますので打ち明けますと、
幼少の頃から、私はとっても真面目人間でした。
仇名ですら
「あの真面目な〇〇〇〇(氏名)さん」でした。
長いでしょう!



曲がったことが許せない そんな私を揶揄した仇名だったのでしょう。
本人としては、許せないのではなくて、何らかのお約束の中でこじんまりとして居たかった だけなのです。



私を目の前にしても、“あの”からはじまる非常に長い仇名を皆さま平気で、毎回代名詞にして呼んでいました。
そこへ、浮いている私に先生が気を利かせて話題をふってくれたのでした。



「和」でなければ、
この真面目過ぎる私に、
『まる〜』と言う呼び名は付かなかったわけです。



名前を変えなければならないと言われましても、
やはり、「和」の一文字は欲しいですね〜。



ちっちゃい「っ」を付けて、
「和っ」
“わっちゃん”は如何でしょう。

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