市役所通りには高さが10mほどある銀杏の木が並んでいる。
その並木の黄葉は、今年はまずまずだったと思う。
縮んだ葉っぱが11月下旬からひらりひらりと散っていくのを出掛けた折々に見かけた。
約半月ほどかけて散っていくその葉は、落ちかけると厄介なもので、落ち葉の清掃作業が大変そうだ。
近頃、枝には殆ど葉っぱが無くなった。
良寛和尚の俳句に『裏を見せ 表を見せて 散るもみじ』と言う有名な歌がある。
目の前にもみじがハラハラと音もなく散ってゆく、そんな光景が浮かんでくるような美しい歌だ。
良寛は「全てを受け容れる事の大切さ」を、この歌に示されているのだ。
と、過去に中学の教師から教わった。
例えばもみじの葉一枚にしても「表」と「裏」がある。
表が綺麗だから裏は必要ないと言って裏を無くしてしまえば、折角の綺麗な葉の表も存在しなくなってしまう。
人間は、自分の都合の良いものに執着して都合の悪いものを遠ざけようとする傾向が強い生き物だが、この俗世間の全てのものは相対的な関係で成り立っている。
長い人生のあいだには、楽しいこと、苦しいこと、嬉しいこと、いろいろあるけれど、その全てをありのままに受け止めることが人生でもあり、人生の豊かさだ。
と・・・。


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