それは、2022年8月、天へと旅立った三宅一生さんです。
私の母が洋裁師であったことから裁ち方、アイロンの当て方、角や内ポケットの始末、仮縫い、ミシンカタカタの規則的な音、最もシンプルな直線縫いの要領など、幼少の頃から否応なしに見てきました。
体の真ん中にミシン針がくるように座った母は、ミシンが動いている間は布に手を添えて、まるで呼吸を止めているようでした。
微動だにしません。
動かさないことが大切なんだ〜と、理解していました。
なので、私は母の呼吸に合わせて生活をしていました。
逸れた話しから本題に戻します。
日本を代表するデザイナーといえば多くの著名人がいらっしゃいますが、中でも三宅一生さんの3枚の布からできた衣服を見た時、スゴイ!と感心しました。
一見シンプルですが三宅一生が織りなす世界は色使いやシルエットばかりではなく、生き方全てに通ずると思いました。
1日と言っても所詮無理な器で、畏れ多い話しですが、だからこそデザイナーとして頭も心も歩き方も、そしてあの端正な顔立ちで活動してみたいと思います。
デザイナーとしての感覚は、何処から生み出されるものなのか、さまざまな垣根を越えた考え方に触れてみたいと思います。
たった1日でも、凄く手応えのある時間であり実りが多く…一生身近に感じながら、乗り移ったかのように三宅一生さんの感覚をなぞって生きていける気さえするのです。
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