くだり


お父さん、私達ここまでよく頑張りましたね。
お互い子どもから貰う力を充分に感じてきましたね。
あなたの家族への思いやりは真実でした。


私の手の届かないところへ行くあなたを
「あなたが一番偉い!」と、私が称賛しなければ誰が褒めると言うのでしょうか。
我が家が成り立つとき、ポジションが変わればあなたは夫であったり社長であったり父親であったりしますが、全般あなたを指し示す名は殿!
殿が一番スゴイと言うことを家族みんなが承知しておりましたね。
殿、お疲れさまでした。


今、泣いています。


毎夜、涙が止まらないのよ。
あなたは大切な人でした。
一回かぎりの人生です。
あなたの人生を大切にしたいと思います。


あなたの外面は最高でした。
感心していると、
「外面はアンタもじゃ!」と言い、
「あら〜(あなたのモラハラと女遊びを上手に隠しているでしょう)」と陽気に振る舞う私です。
少しで良いからコントを見た時のような笑顔を向けて欲しかったわ。


そして、


他者にはメエいっぱい愛情を掛けて優しさを現し、私をぞんざいに扱う…
長年、ピュアなあなたを見てきたので、その歪んだ心理状態がいつ来るのか多少わかります。
あなたの最近の苦しみと足掻きを知っているだけに…身構えていてもどんなに強がっても心を整えようとしても私も苦しい!
今も苦しい!
この苦しさを解き放ちたい。


モラハラがいつ来るのか目星がつくように、では何故そのような仕打ちをするのか、私は理解しているつもりでしたが、実のところわかっていませんでした。
妻がダメだから自分はこぅなったと…自分を正当化するためだと思ってきました。
「ワシを見ろ!愛していると言ってくれ!」
と、モラハラはあなたの心の叫びだったのかもしれませんね。
私はずっとあなたの傍にいましたが、その叫びを聞こうとしませんでした。
嘘を重ね人を傷つけ自分の感情と欲求だけを優先してきた人に対して「心が動かない」振りをしてきました。
愛されたい願望の強いあなたは無視されたと感じたのかもしれませんね。
そんな私の心を見透かしての反抗だったのでしょう。


女性の影を感じつつ同じ土俵に立ってはいけないと。
目指す場所も育むポイントもスタートも違う相手にヤキモチを焼く必要など無いと自分に言い聞かせてきました。
私、可愛くないわね。


子どもを通して感謝と誉れをいだき40年作り上げた環境に依存していた私です。
あなたの前で泣くこともなく、怒ることもなく、改心することをせがんだことがなかった私は、今、泣いています。


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