嫁と孫と大福


洗濯物を取り込んでいると次男の嫁がボーイ(生後8ヶ月)を抱いて散歩をしていました。
夕陽を背景にのどかな親子を拝むことができました。


互いの家は目と鼻の先の距離感ですが、バッタリ会うと嬉しいものです。
「あら?ベビーカーは?散歩中の抱っこは、重いでしょう。腕っぷしの強いママになっちゃうよ。」
と、声を掛けると‥‥
「そうですかね〜(笑)ベビーカーは車に乗せたままなので〜。」
と、嫁は笑いながら腕に提げていた手土産を渡してくれました。


なんと霧の森大福です。
私の大好きな新宮茶を使用したやわらかくて爽やかな大福です。
まあ〜嬉しい😄🥰🤩


次男の勤務の関係上、平日のドライブはよくあるようですが、今回は子育て8ヶ月記念として家族で新宮村へ行ってきたそうです。(片道50Km余)
仲の良い夫婦に合掌です。
私の嬉しさは倍増ですよ♬


宇摩郡新宮村は2004年の合併で四国中央市新宮町になりましたが、私たちはまだまだ新宮村と呼称しています。
新宮村は四国のお茶産業発祥の地です。
長男が学生だった頃、同級生の実家が新宮茶を栽培していてその貴重な茶葉を毎年頂いておりました。
香りも高く透き通ったグリーンのお茶はまろやかで美味でした。
卒業する年に茶の事業を辞めると聞き残念に思ったことを思い出します。


その透き通るような爽やかさを彷彿させるお菓子を夫と一緒にいただきました。


見た目はコロンとしています。
まわりに抹茶がまぶしてあります。 
中は、もちもちの生地に甘いあんこと甘さ控えめな生クリームが入っています。
抹茶のまろやかな旨味と中身の甘さが絶妙です。

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長く生きて!

前回の面会では、表情が乏しく能面のような顔をしていた父。
あんなに無気力だった父が、母のいろいろな差し入れに反応を示した。
父の認知症はもとに戻ることはないだろう。
施設で、たくさんの人と会話をして刺激を受け、その社会に身を置くことが父親にとって最善のことだと実感した。
以前、父の施設入所を母が拒んでいたことがあった。
でも現実、母は毎日を楽しく懸命に生きている。畑を耕したり、カラオケに行ったり、裁縫教室の講師さながら自治会館へ通っている。
これまで子育てや様々なことに貢献してきたのだから、これからは自分のために時間を使ってほしい。

母は、まもなく83歳の誕生日を迎える。
2019年日本人女性の平均寿命は87.45歳だから、まだまだ長生きできる。
平均寿命は年々更新していると聞くし、素敵な環境に居るのだから元気で長生きできるはずだ。

2018年4月の父の徘徊、その騒動以来、弟が単身で母と同居している。
母を交え弟とその家族が毎週食事に誘いあっていると聞く。
数日後に控えている母の誕生祝は、家族水入らずで外食で祝ってくれると言う。
私はイイよ。もう祝ってあげたよ。祝ったといっても特別な事をしたのではない。この秋に良いかなと思い、長袖の薄手パジャマをプレゼントした。
ただただ、父と母が生きている現実を喜んでいる。

☆    ☆

霧の森大福

夕刻、弟が、霧の森大福を持って我が家にやってきた。
すぐ帰ると言うので差しさわりの無い会話を玄関先でしていたら、とどのつまり遺産の話だった。
夫が二度(2000年9月・2014年7月)病気で倒れたことがある。私は、一家の大黒柱が倒れることの大惨事を身をもって経験した。
我が家を小市民と言ったことがあるけれど 貧民と言った方が真実に近い生活だった。
夫の快復から随分と年月が経ったのちであったが、そこを救ってくれたのが実家の両親であった。
“弟の願い” 遺産相続放棄を聞き入れて、お帰り頂いた。
霧の森大福を食べながら、実家が遠くなっていくのを感じた。
こうして、ふるさとになっていくんだなー。

 実家