登校する子ども達の声が聞こえ、皆が活動を始めたことを感じながら弁当を詰めていると、
「ばぁーば〜♬」
と、孫9歳ボーイ(長男の子)の声が農道から聞こえる。
イソイソ濡れ縁に出てみると、
「2日分の新聞紙ちょうだい。」
と言う。
ニコッと笑う日焼けたほっぺがパツンパツンに弾けんばかりだ。
新聞を渡すと
「ありがとう」
と、声も張りがあって健康そのもの!
その孫が2歳数ヶ月の頃、7年近く前の話。
私と孫は県病院の庭で母親の無事の出産を待っていた。
樹木が生い茂っている中をドンドン入っていくと、その隙間から青空が見えた。
孫ボーイは何か異変を感じたのかシクシク泣き始めた。
寒々しくて孫の顔色を見たりジャンパーのチャックを確認したり頭を撫でたり背中をさすったりして…ガタイのしっかりした孫を抱き抱えて林の中を数十分歩いた。
私にしっかり抱きついている孫は、ママが恋しくて終いには遠吠えのように泣き始めた。
あなたは頑張っているよ。それでもあなたがこれから背負う兄としての立場はこんなものじゃないのよ。
強く優しく大きくなってね。
と思いながら、双子の弟妹が生まれるおめでたい日なのに私も孫とともに泣いた。
…
今、その病院の広い駐車場にいる。
あの時と同じ青い空だ。
今年、新しく建て直されて大きく綺麗になっている。何処が正面玄関なのか一見分からない。
あの林は規模が小さくなっている。しかも敷地の隅の方に(笑)
私は一人、次男からの知らせを待っている。
コロナ禍も落ち着いたと言うのに立ち会えない。
9歳ボーイ!まもなく従兄弟が生まれるよ。
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